WORLD MODE HOLDINGS 10th Anniversary Party アフタームービー制作
今回ご紹介するのは、2023年4月12日(水)に丸の内・東京會舘にて開催された「WORLD MODE HOLDINGS 10th Anniversary Party」のアフタームービー制作と、当日のイベント全体に関わる企画・制作のお仕事です。ファッション・ビューティー業界を支えるソリューション・グループとして10年の歩みを重ねてきたワールド・モード・ホールディングス株式会社の節目を、業界を代表する200名超のゲストとともに祝う特別な一夜となりました。
株式会社moodは、本案件のイベント全体企画・制作・演出・運営・会場選定・ケータリング、そして当日のダイジェストムービー撮影と編集まで、節目の時間をかたちにする一連のプロセスを担当しました。本記事では、担当の杉田が制作の裏側を振り返りながら、世界観づくりのこだわりをお伝えします。
このイベントの根っこにあるもの
ワールド・モード・ホールディングス(以下、WMH)は、人材のiDA、教育のBRUSH、マーケティングのAIAD、テクノロジーのAIAD LAB、店舗運営のフォーアンビション、空間デザインのVISUAL MERCHANDISING STUDIOという6つの専門会社と、海外5カ国の拠点で構成される、世界でも稀有なファッション領域特化のソリューション・グループです。コーポレートスローガンには「Passion in Fashion in Action」を掲げ、ファッション業界の転換期に向き合い続けてきた10年の積み重ねがあります。
代表取締役の加福真介氏は、10周年の挨拶で「ファッションが持つ人をワクワクさせる力で世の中を元気にしてゆきたい」と語られました。来賓祝辞に立たれたエルメスジャポン株式会社 代表取締役社長の有賀昌男氏からも、「新しい多様性や価値を作り出し、素晴らしい日本、世界をつくることに協力してゆきたい」という温かなメッセージが寄せられています。自分たちが演出すべきは、単なる祝賀の場ではなく、ファッションの未来を信じる人々の「これまで」と「これから」が交わる時間そのものでした。
イベント全体企画|10年の物語を、一夜のシーンに凝縮する
まず取り組んだのは、WMHが歩んできた10年というストーリーを、どのようにパーティーという有限の時間へ翻訳するかという問いでした。グループ6社それぞれが持つ専門性と個性を尊重しながら、ひとつの「WORLD MODE」として束ねる構成設計を、加福代表をはじめとする経営陣の皆様と何度もディスカッションを重ねながら磨いていきました。
来賓祝辞、代表挨拶、新ブランドムービーの初披露、グループ各社代表の登壇、ライブパフォーマンス、フォトコール。それぞれの要素が独立したコンテンツではなく、ひとつの大きな物語の章として連なるよう、招待状の段階から当日のフロー、そして余韻として記憶に残るアフタームービーまでを、ひと続きの体験として企画設計しました。
会場選定|100年の社交場が、10年の節目を迎える
会場には、1922年に開場し100年を超える歴史を持つ丸の内の社交場、東京會舘 本舘を選定しました。皇居外苑の緑を一望する大きな窓、丸の内地区最大規模を誇る格式あるバンケット、そして「東京會舘スタイル」と称される伝統のサービス。WMHが大切にしてきた「本物」「専門性」「ホスピタリティ」という価値観と、東京會舘の場が持つ品格とが響き合うことを確信し、ご提案させていただきました。
会場を一歩入ると、皇居外苑の夕景と、天井を彩る螺旋状のシャンデリアが出迎えてくれます。10年という節目にふさわしい風格と、ファッション業界らしい開放感が同居する空間。場所そのものが演出の一部となる、まさにこの一夜のための会場でした。
制作・演出|ファッションの感性に寄り添う、品格と遊び心の同居
演出のコンセプトとして自分が大切にしたのは、「フォーマルでありながら、堅苦しくない」というバランスです。ファッション業界の方々が集う場である以上、感性に響く美意識と、心がほどけるような遊び心の両方が不可欠でした。
窓の外に広がる丸の内の夜景を背景に、左右2面の大型スクリーンに「WORLD MODE HOLDINGS 10th anniversary」のロゴを大きく投影。エントランスにはグループ全社のロゴをあしらったフォトコール用のバックパネルを設置し、ゲスト一人ひとりがこの夜の主役として記憶に残る一枚を持ち帰れる導線を整えました。
音楽演出では、ワールドクラスのDJ・沖野修也氏によるセレクションと、ジャズ/ヒップホップ/エレクトロニカを横断するインストゥルメンタルバンドOvallによる生演奏という、この日だけの特別なラインアップを編成。さらにイラストレーターのエイドリアン・ホーガン氏による即興似顔絵のプレゼント企画も加わり、ファッションの現場で活躍するゲストの皆様に、「美しく、自分らしく」を体現するエンターテインメントをお届けしました。
ケータリング|東京會舘の伝統と、restaurant eatripのモダンが交わる一皿
ケータリングは、東京會舘が100年積み重ねてきた伝統のフランス料理と、青山のrestaurant eatripが体現するナチュラルでモダンなテイストを掛け合わせるという、ここでしか実現できない構成を提案しました。「本物の味とおもてなし」を貫いてきた東京會舘の哲学と、土地の食材と料理の背景を大切にするeatripのフィロソフィー。両者の世界観を一皿の中に共存させることが、WMHの「異なる専門性が集い、ひとつの価値を生み出す」というあり方そのものの表現になると考えました。
料理に添えるグリーンのアレンジメントも、季節感と空間の格を両立させるよう細部までディレクション。ウェルカムドリンクのシャンパンが白手袋のサービススタッフからグラスへ注がれる一連の所作までを、映像と記憶に残る「シーン」としてデザインしています。
運営|200名超を迎える夜を、滞りなく、しなやかに
当日の運営では、200名を超えるゲストの導線、受付からフォトコール、メインステージ、ライブエリア、立食エリアへとつながる回遊性を緻密に設計しました。来賓に元エルメスジャポン社長 有賀昌男氏や各メディアの編集長クラス、ラグジュアリーブランドのHR責任者の皆様など、業界を代表する方々を多数お迎えする以上、進行上の小さな揺らぎひとつが体験全体の質を左右します。
受付、誘導、ステージ転換、音響・照明・映像のキューシート連動、ライブ転換、ケータリングの提供タイミング。各セクションの担当者と当日マニュアルを共有し、48秒のアフタームービーには映りきらない無数の判断と連携が、約3時間のパーティーを支えました。誰一人として「待たされた」「迷った」と感じることのない時間設計こそが、ホスピタリティの根幹だと考えています。
当日ダイジェストムービー撮影・編集|余韻を、未来へ手渡すために
そして本記事の冒頭でご覧いただいた、約48秒のアフタームービー。撮影は当日のパーティーに溶け込む形でマルチカメラ体制を組み、東京會舘のエントランスショット、シャンパンの注ぎ込み、ウェルカムフラワー、代表スピーチ、グループ各社代表の登壇、乾杯、立食の歓談、沖野修也氏のDJ、Ovallのライブ、そしてシャンデリアを見上げる会場全景まで、一夜の時間軸を象徴的にすくい取りました。
編集では、モノクロームとカラーを交互に織り交ぜることで、「歴史」と「いま」のコントラストを描いています。最後に映し出される「WORLD MODE HOLDINGS / 10th anniversary / 2023.4.12」のタイトルカードは、この夜が確かにここにあったという事実を、見る人の中で何度でも蘇らせるための余韻のしるしです。WMHの次の10年を歩む方々が、ふとした瞬間にこの映像を見返し、自分たちの原点に立ち返ることができる。そんな記憶の装置になることを願って仕上げました。
WORLD MODE HOLDINGSの最新情報はこちらから
ファッション・ビューティー業界に特化した6社のグループ展開や、海外5カ国でのグローバル事業、サステナビリティの取り組みなど、最新の活動についてはワールド・モード・ホールディングス公式サイトでご覧いただけます。10周年記念パーティーの詳細レポートはWMHの公式プレスリリースにも掲載されています。
制作クレジット
制作:株式会社mood(杉田)
担当領域:イベント全体企画・制作・演出・運営・会場選定・ケータリング、当日ダイジェストムービー撮影・編集
「余韻」をデザインし、記憶に残る体験を。